和倉温泉湯っ足り(ゆったり)パークは和倉温泉街の入り口に位置しながらも これまで和倉を訪れた人々に認知される事がなく 足湯を利用する以外には公園内の散策を促す魅力が無かった。公園の魅力向上のため以下の事柄が計画された。

①歩道に面した公園のフェンス、門扉、生垣、倉庫をなくして 歩道が公園の芝生にダイレクトにつながり 海を背景とした松林の景観を引き出す。
②護岸沿いに200mの能登ヒバデッキ遊歩道を設け 加えてベンチ、テント、階段等を配置して 公園全体を楽しめる散策ルートを作り出す。
③遊歩道に沿って足元のマリンランプを配置し 夕暮れからも散策やイベントで安全に利用出来る夜間景観を創り出す。
④丘の地形を生かして朝日・夕日の展望、散策を楽しめる2つの展望台を設置し地形の持つ魅力を引き出す。
⑤旧船着き場にウッドデッキを新設し公園内にいるときよりも海をより近くに感じることができ海の魅力ある景観を創り出す。

完成後公園の利用は明らかに増加しており SNSでの発信の舞台としても活用が増えている。景観を通して海に面した和倉温泉の魅力を訪れた人々に伝えている。